Contents
岩場は"みんなのもの"ではなく、誰かの土地。
クライミングの急激な人気に伴って、岩場で見かけるクライマーの数が数年前に比べて各段に増えました。
現在公開されている岩場は、開拓クライマーの努力と地権者の承認によって存続されています。
商業施設のクライミングジムと違って、公開されている岩場は原則無料で利用できるようになっています。
使えて当たり前ではなく、使わさせていただいているという意識を持って岩場をより良く存続させていくのが現在のクライマーの役目でもあります。

公開エリアと非公開エリア
岩場には、「公開エリア」と「非公開エリア」があります。
現在、書籍で紹介されているエリアのほとんどが、公開エリアですが、中にはすでに非公開エリアになってしまったものもあります。
公開エリアは、地権者の了承があってエリア情報を公開していますが、非公開エリアは地権者の意向として情報公開しないエリアです。
ですので、非公開エリアに関する詳細な情報は、ネット上で公開するべきではありません。
現在公開エリアであってもクライマーのマナーが悪いと登攀禁止の岩場になる可能性もあります。

最新の岩場情報はフリークライミング協会(JFA)にて確認
NPO法人日本フリークライミング協会(JFA)は岩場の整備やコンペ開催などをおこなっているクライマーによるクライマーのための組織です。岩場の情報は、以下JFAのHPにて確認してください。
http://freeclimb.jp/
クライマー以前の常識ある行動
- ゴミは各自持ち帰る
- 駐車場は所定の場所を利用する。明らかに通行の邪魔になる場所に駐車しない。
- トイレは、できる限り公衆トイレで行う。携帯トイレを携帯する。
- 忘れ物をしない。忘れ物は、クライマー以外からするとゴミと思われても仕方がない。
- 近隣住民との挨拶は明るく健全に行う。

クライマーとしてのマナー
- チョーク跡は、必ずブラッシングする。(景観の維持)
- 松脂(まつやに)入りにチョークは使わない。岩のホールド感が変わるため。
- チョークを使う場合、チョーク跡が残りにくいPD9などを利用する。
- ナイトクライミングの自粛。(クライマー以外からすると良い印象はないと思われる)
- 奇声、大声を必要以上に出さない。(印象が悪い)
- バーナーの自粛。(山火事防止)※バーナーで岩を乾かないこと
- 極力、ギアを残置しない。
- 課題を占領しない。(そこにいる誰のものでもない)
- 登り方は聞かれるまで教えない。(オンサイトにこだわる人もいるので)
- 危ない状況では、知らないクライマーでもスポットしてあげる。
- マット、クイックドローを借りるときは持ち主に一声かける。
岩場を存続、発展させるのが今のクライマーの役目
岩場の清掃から開拓、地権者との話合い、情報公開という気の遠くなるような工程を経て今ある公開エリア。
つまらないマナー違反で、その全てを失ってしまった岩場を数多い。
そうならない為にも、人としての当たり前のマナーを認識して共有していくのが今のクライマーの最低限の役目。
関連商品
Search
カテゴリー
タグ
人気の記事
元登山用品店の好日山荘。5歳で北アルプス表銀座に連れていかれた山好きの親の元で育った。
山とクライミングが好きすぎて、家にプライベートウォールがある。
現職はWEBデザイナーでJAPAN MENSA会員。