人気のボルダリング、基本ルールとは?
クライミングの中でも一番シンプルなスタイルのボルダリング。
ボルダリングで使う道具は、クライミングシューズとチョークだけという安上がりなスポーツです。
高さ5Mぐらいまでの壁を登るという単純明快で分かりやすいスタイルです。
スポーツはルールが必ずありますが、ボルダリングにはどんなルールがあるのでしょうか?
ボルダリングのルールはシンプル
簡単に言うと、課題によって決められたホールドを使って、スタートしゴールするだけのシンプルなルールです。
※ホールド:手でつかむ人工石
スタートについて
両手でスタート
スタートと書かれたホールドに両手を添えてスタートします。
片手で勢いをつけてスタートする人がたまにいますが、ルール外です。
スタートが二つあるものは?
たまにスタートが二つある課題があります。
スタートが二つある場合は、片手ずつスタートホールドを持って開始です。(セパレートスタート)
持つホールドは左手、右手で指定されています。
SDスタートと書いているものは?
SDスタートとは、おしりを地面についてスタートします。
SDはsit downの略で、しゃがんでスタートです。
基本SDスタートは難易度が上がります。
ゴールについて
ゴールホールドは2秒以上の保持(制御)
ゴールについては、明確なルールは無いようですが、JAPAN CAPなどでは、2秒以上の保持とされています。
両手でゴールを掴んだとしても振られて落ちたりするとゴールと認められませんが、練習用のジムでは、判定は個人次第です。
ボルダリングジムと外岩のゴール違い
主にゴールでの違いがあり、ジムの場合は、ホールド保持で終了。
外岩の場合は、岩の上に立って終了となります。
ジムばかりで登っているクライマーにとって外岩は違和感だらけとなります。
登っているとき
指定のホールド以外は使わない
課題には指定されたホールドがあり、それ以外を使うと完登したことになりません。
ボルダリングジムの場合は、指定ホールドは同じ番号やマークののテープが貼られています。
途中で引き返して良い
ボルダリングは一手一手進んでいきますが、途中で戻ってもルール違反ではありません。
壁は手で押しても、足で蹴ってもよい
ホールドがついている壁は足でけっても手で押してもOKです。
ただし、壁の終わりの縁については、持ってはいけない課題もあります。
壁の縁をカンテ(ドイツ語)と言います。
足がついたり擦ったりするとアウト
足が完全についてしまうと、その後ゴールしても完登ではありません。
足がマットに擦る程度でしたら、黙認されることもありますが、これも厳密にはルール外です。
※個人的なことを言えば、擦る程度では体重を足にあずけることにはならないのでいいとは思うのですが…
課題指定ホールドについて
優しい級(5級ぐらいまで)は、足ホールド自由が多い
どんな課題でも、手で使うホールドには指定があります。
足で使うホールドも手で使うホールドと同じになるのは、5級ぐらいからです。
足限と言われる課題は、足は手で使うホールドと同じものを使います。
ホールドのボルト穴は、使ってはいけない
ホールドを壁に設置するための、ボルド穴。
親指は無理にせよ、それ以外の指は大体入ります。穴に指を入れることで、難易度が簡単になったりするので、使用は禁止です。
一度指を入れると、抜けにくく、墜落したときに指が抜けないと非常に危険です。
使わないに越したことはありません。
ホールドは飛ばしても良い
クライミングは、スタートからゴールまで沢山のホールドがありますが、全て使わなくても良いのです。
スタートとゴールが近い場合、スタート→ゴールでもOKです。
ハリボテの使用は課題によりけり
ハリボテとは壁に取り付けられた立体的なオブジェクトです。
ハリボテの使用は、ホールドとして指定されている場合は使用できますが、指定されていなければ利用しないのが原則です。
ただし、ボルダリングジムによって解釈が異なりますので、各ジムで確認すべきです。
まとめ
初心者の場合、ホールドを飛ばすことはないでしょう。
課題の指定ホールドも見て明らかです。
スタートとゴールは両手であることを、押さえておけばしっかりボルダリングが楽しめます。
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元登山用品店の好日山荘。5歳で北アルプス表銀座に連れていかれた山好きの親の元で育った。
山とクライミングが好きすぎて、家にプライベートウォールがある。
現職はWEBデザイナーでJAPAN MENSA会員。