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気が付けば、みんないつもマットの上か吊られてる
アルパインクライミングとは違い、落ちてなんぼのボルダリングとリードクライミング。
気が付けばスポッターをなぎ倒しマットの上で倒れてた…ビレイヤーが下で浮いているなんてことも…
クライマーは墜落時どのくらいのスピードになっているんでしょうか?
もはや事故レベルの速度。
フォール時はとんでもないスピードになってる…みんな大丈夫?
クライマーのフォールは自由落下。体重が重かろうが、軽かろうがは速度は同じ、スピードは落ちる高さによって変わります。
全く意識しないフォール速度ですが、とんでもないスピードになっています。
60Kgのクライマーが5Mフォールしたとき、時速35Kmです。60Kgの肉が時速35Kmで降ってくる…もはや事故です。
落下距離(M) | 落下速度(Km/h) | 落下時間(s) | 落下衝撃(j) |
---|---|---|---|
1 | 15.9 | 0.45 | 588 |
2 | 22.5 | 0.64 | 1176 |
3 | 27.7 | 0.78 | 1764 |
4 | 31.9 | 0.90 | 2352 |
5 | 35.7 | 1.00 | 2940 |
7.5 | 43.7 | 1.24 | 4410 |
10 | 50.4 | 1.43 | 5880 |
※1 ジュールは標準重力加速度の下でおよそ 102.0 グラム(小さなリンゴくらいの重さ)の物体を 1 メートル持ち上げる時の仕事に相当
ボルダリングの場合、5メートル程度の落下は課題によっては考えられます。
時速35mですから、世界最速の陸上選手が全力でコンクリートにぶつかる程度の衝撃です…。超ハイボルで10メートルの落下だと時速50Km…
スポッターは超反応が求められるという結果に
外岩でスポットすると言っても、誰から教わったわけもなく何となくしてるのが現状。
マット外に落ちてきた場合、1秒以下で対応しないといけない…これ、みんなまともに出来てる?
もう落ちるの前提で身構えるしかない…これはこれで応援と相反する思考でなんか気が悪い。
普通に考えると、落ちる前にマット移動させるとかしたほうが良い…落ちてきてから出来ることは少ないのかもしれません。
みんな気づいているのか?実はスポッターが危険すぎる
スポッターするならそれなりに覚悟も必要です。
フォール3Mぐらいから60Kg程度(男性なら)の塊が時速30Km以上で飛んできます…まさに人間バズーカです。
まともに受け止めると一緒に飛んでいきます。お互い怪我しないように、いなしましょう。
リードの手繰り落ちはもっとはやい…
ハイボルを除けば、ボルダリングで7.5メートル以上落ちるというのはないですが、リードの手繰り落ちなら十分あり得ます。
7.5Mで時速43.7Km…10Mで時速50.4Km…速度違反した原付レベルです。
これは、ロープで止まりますが、テラスとか岩角に当たったりすると大ダメージ大怪我です…
手繰り落ちは危険ですし、これは落ちる場所も選ばなければなりませんね(?)
一番落ちないのはトップロープ
結局真下に一番落ちないのはトップロープだったりします。 ピンピンにロープを張っておけば、数十センチ(ロープの伸び分)で済みます。 たまにロープ張りすぎて、振り子状態で岩に激突してる人もいますが…
クライミングフォール速度のまとめ
クライミングでの落下速度は3~4M程度の岩で20Kmは出ますので、マット外に落ちるとかなり危険です。
この記事を参考にマットの枚数など気を配って、怪我無いクライミングを。
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元登山用品店の好日山荘。5歳で北アルプス表銀座に連れていかれた山好きの親の元で育った。
山とクライミングが好きすぎて、家にプライベートウォールがある。
現職はWEBデザイナーでJAPAN MENSA会員。