クラッシュパッドの選び方

2020年3月2日 12:52 pm

Category:クライミング/ギア/外岩 /  Write:ワルツ /  Tag: / /

クライミングジムのようなマットはない外岩

室内のボルダリングでは、厚さ30cm程度の安全なマットが敷き詰められていますが、外でボルダリングするなら自分でクラッシュパッドを持っていきます。
クライミングジムのような大きくて厚みがあるものではなく、限られた面積と厚みであるため、クラッシュパッドの選び方は重要になります。

ノーパッドスタイル主義

信じられないかもしれませんが、クラッシュパッドを使わないノーマット主義の方もいます。
現在ではほとんど見かけることはありませんが、初登者がノーパッドの場合、ノーパッドで登ることが真の完登となります。

SDIM2069
京都府 笠置ボルダー

クラッシュパッドの収納タイプ

クラッシュパッドの収納タイプは、「ヒンジタイプ」と「タコタイプ」に分かれ、それぞれ良さがあります。

crashpad_1

撤収が楽で携帯性に優れるヒンジタイプ

ヒンジタイプは、パッドのフォームを分割してそれをヒンジで連結しています。
無駄なスペースができない折り畳み方法で、大きさの割に収納するとコンパクトになります。
手持ちの荷物をパッドの挟み込んだりすることができませんので、その他の荷物は手で持って移動することになります。

ヒンジ部分は衝撃吸収性が悪い

パッドフォームを連結している部分は衝撃吸収性が悪く、連結部分に足が入ると捻挫をするケースがあります。
最近のパッドは連結部分をマジックテープで蓋ができるタイプが多く、問題にならないケースが多いですが、注意が必要です。
ヒンジ部分は、直角に曲がるため、課題によっては、うまくマット配置できるケースもあります。

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両手が空いて移動が楽なタコタイプ

タコタイプは折り目がマットにないので、ロール状に変形させて移動します。
パッドに折り目がないので、どこに落ちても衝撃吸収力が変わらないので安全です。
ロールの中心部分は空洞ができるので、若干膨らみますが、その空洞に手荷物など詰めることができるので、移動時に両手が空いて安全です。
アプローチは意外と危険が潜んでいますので、両手は空いてたほうが安全です。

折り目がないので、へたりやすい。撤収時は若干面倒。

タコタイプは折り目がないので、屈曲部分のフォームが圧迫され、へたりやすい。保管時は、広げてフォームを圧迫しないようにすれば、問題はないでしょう。
また岩場の移動時にパッドを丸める必要があるので、ヒンジタイプに比べると面倒な部分もあります。

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衝撃吸収性で選ぶ

一見、同じクラッシュパッドに見えても、フォームの質、数が違うと衝撃吸収性に大きな差がでます。
完成度の高いクラッシュパッドは、硬さと材質が違うフォームを組み合わせて作っています。
実際に着地してみて、体の特定の部分、例えば膝や腰だけに強い衝撃を受けるパッドは、あまりよいものとは言えないでしょう。

1層構造のクラッシュパッド

メインマットで1層構造のタイプはほとんどなく、サブマットの場合が多いです。べアールのアディションパッドは、1層構造で、硬めのフォームを使用しています。
厚み3cmと薄いマットですが、立った時に安定感があります。
無いよりマシといった印象ではなく、3cmのマットでも骨折などのケガを防止できる可能性が高い。

狭いスタートなどにサブマットはお勧め

クラッシュパッドが入らないような狭い空間にも薄いサブマットなら使えるので、一枚は持っておいて損はありません。
お風呂マットより衝撃吸収性が高く、滑りにくい。値段も数千円で購入できるものばかりです。
またこのマット一枚でマットとマットの隙間を埋めることができるので、足首の怪我防止に役立ちます。

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2層構造のクラッシュパッド

多くのクラッシュパッドに採用されている2層構造は、硬めのフォームと柔らかめのフォームを組み合わせているものがほとんどです。
硬めのフォームはポリエチレン、柔らかめのフォームはウレタンフォームで作れていることが多く、10cm程度の厚みしかないパッドですが、2層構造だと安定した衝撃吸収性があり安心。

3層構造のクラッシュパッド

接着面と接地面は硬めのフォームが使われ、中間部は柔らかめのフォームという作りが多い。
2層構造のように接地面が柔らかいフォームだと、接地面側が地面の形状通りに変形し、本来の厚みが損なわれます。
3層構造だと、接地面側の形状(石や木の根っこ)の影響を受けにくく安心。

大きさと厚みで選ぶ

目に見える部分なので、選ぶポイントとしてはわかりやすい。
クラッシュパッドは室内ジムのマットの比べると、とてつもなく小さく薄いので、少しでも大きく厚みがあるタイプを選んだほうが無難です。

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一人で行くことが多いなら、大きめのサイズで厚み10cm以上がお勧め

クラッシュパッドの大きさは、正方形に近いもの(100~120×90cm程度)と長方形(180×90cm程度)に分けられます。
正方形に近いタイプは、直登する課題ならいいのですが、少し左右にルートがずれる課題などには、対応できません。
また振られ落ちした時なども危険です。
少しでも怪我のリスクを減らすために、大きめの長方形型がお勧めです。
更にサブマットも持って行ってもいいぐらいです。
私は、長方形型とサブマット2枚と薄いスポンジマットを持っていきます。

みんなで行くならコンパクトな正方形型もあり

一人で行くことはないクライマーなら正方形型がお勧めです。
アプローチが楽ですし、車内もすっきりします。
参加者のクラッシュパッドを重ねて敷くと、厚みが10cmもいらないケースもあります。
逆に高さが出すぎて邪魔になることもあるので、7cm程度の小振りのクラッシュパッドもお勧めです。

まとめ

大は小をかねるので、アプローチがそれほど長くない場合は、大きいものを選択しましょう。
山ボルなどでアプローチが酷い場合は、仲間と協力して小さいものを寄せ集めるなど工夫が必要です。
サブマットは意外と重宝するので、一枚ぐらいはメインマットとセットで持っていくことをお勧めします。
サブマットは、メインマットに挟めるので、大した荷物になりません。
マットの隙間を埋めたり、狭いスタートに入れるなど怪我防止に役立つマットです。

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