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同じに見えて全然違うロープ
リードクライミングをしているクライマーの方は、初心者、上級者問わずロープに対する知識は必須です。
これは、クライミンググレードとは別の話で、まだグレードが低いから知らなくてもいいかなぁ…と思わないようにしましょう。
初めて間もない頃は、どうやったら登れるか?と登ることでばかり考えてしましますが、命を預けるクライミングギアだからこそ、しっかりと知っておく必要があります。
見た目は同じように見えても、全然用途が違うロープもあります。
ベテランに連れて行ってもらっている時からしっかり知識をつけて、安全なクライミングを楽しみましょう。
クライミングで使うロープは、ダイナミックロープ
ロープは大きく分けて「ダイナミックロープ」、「セミスタティックロープ」、「スタティックロープ」の3種類に分類されていて、各ロープで利用用途が違います。
クライミングで使うロープは、ダイナミックロープを使うのが一般的です。
ダイナミックロープってどんなロープ?
普通ロープは硬くて、ピン!と張るイメージがあると思いますが、ダイナミックロープはよく伸びます。
実際使ってみるとわかりますが、ロープというよりゴムみたいな印象で、伸びることで衝撃を吸収することができます。(伸びすぎることで事故も起こるのですが…)
衝撃を吸収しないスタティックロープでクライミングをすると、落下衝撃をクライマーが大きく受けることになり非常に危険です。
ダイナミックロープのタイプは大きく分けて3種類
実際、登山用品店やクライミングジムに置いているロープのほとんどはダイナミックロープです。
スタティックロープは、フリークライミングで利用することはまずありませんので、購入時は注意が必要です。
またダイナミックロープの中でも種類が分かれるので、今後行うクライミングスタイルに合うものを選びましょう。
シングル、ダブル、ツインの3種類に分かれる。
ロープの細かなデータは、ロープの端にあるマーキングテープに記されています。
クライミングのスタイルによって選ぶロープは決まってくるので、しっかり自分のスタイルを分かっていれば迷うことはありません。
ダイナミックロープは、シングル、ダブル、ツインに分かれますが、これもマーキングテープに記されています。
シングルロープ
ハンガーボルトなどのプロテクションが設置されているゲレンデで登るスポートクライミングで利用されるロープです。
室内のリードクライミングではもちろん、多くのシングルピッチのゲレンデで利用されているロープでほとんどのクライマーがまず初めに買うロープです。
径は、9.4~11㎜で衝撃荷重は12kN以下。
※ロープ径は年々細くなってます。
ダブルロープ
シングルロープと違い、主にアルパインクライミングで利用されるロープです。
2本のロープを使うので、複雑なプロテクションの配置にも対応できるロープで、大きく屈曲するルートなどに最適です。
ロープワークは若干複雑になりますが、プロテクションにかかる負荷もシングルロープに比べ低く、貧弱なプロテクションのルートに向いています。
2本あるので、1本が切れた時のバックアップになります、また敗退時の懸垂下降なども長く下降できるので時間の短縮にもなります。
径は8~9㎜で衝撃荷重は8kN以下。
ツインロープ
2本を1本にまとめて使うロープです。 クライミングでは使うことはほとんどなく、利用フィールドは主にアイスクライミングになります。
使い方はシングルロープに似ていて、一本はバックアップになります。
アイスクライミングのバイルカットでロープが切れた場合に非常に有効です。
また懸垂下降の距離も長くて便利です。
径は7.4~8㎜で、衝撃荷重は2本で12kN以下。
まとめ
自分のクライミングスタイルが分かっていれば、ロープの種類を決めることは、難しくありません。
ボルダリングの延長でリードクライミングを始めてみたい人は、シングルロープ。ゲレンデでのシングルピッチではなく、山が舞台となるマルチピッチをやりたいならダブルロープ。アイスクライミングならツインかダブルロープといったように選別できます。
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元登山用品店の好日山荘。5歳で北アルプス表銀座に連れていかれた山好きの親の元で育った。
山とクライミングが好きすぎて、家にプライベートウォールがある。
現職はWEBデザイナーでJAPAN MENSA会員。